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反転授業ワークショップ実施報告(2016年12月28日)

ICT活用教育部門では、2016年12月28日に開催された「APシンポジウム」にて、『「反転授業」をやってみた-2014年からの実践を通して-」というセッションを開催いたしました。

ワークショップでは、まず反転授業に取り組んでいらっしゃる6名の先生方(内2名はポスターのみ)によるポスターセッションを行いました(約30分)。実践の報告を、ポスター形式とすることで、参加者は実践した教員に直接疑問をおこなったり、授業で用いたコンテンツを試用することができたりしました。 参加者の皆様は、発表者の実践報告に熱心に耳を傾け、活発な議論をされている様子でした。

その後、指定討論者である古澤修一先生(広島大学大学院)から全体コメントをいただき、古澤先生および4名の実践教員を中心に、参加者を交えた全体でパネルディスカッションを行いました。たとえば、「ビデオや資料の作成はどのようにしているのか?」という質問に対して、「Keynoteでプレゼンを作り、スライドをめくりながら音声を録音。作成したものを動画ファイルで書き出し、YouTubeへアップロード。YouTubeで字幕を付けるなどの編集機能がある。資料は30~40ページぐらいの冊子を作って置き、すべての内容を載せている。資料を見ながら動画を見てもらう。資料はPDFで配布(以前は印刷配布)。自分で印刷してくる学生もいる。」といった具体的な方法が示されました。また、「評価はどうされているか?」という質問に対して「ビデオの後に確認問題がある。確認問題+演習後に成果物を評価。学生1人ずつ個別評価している。」「国家試験と同じ形の期末試験+実習の制作物の評価。」「レポート課題で評価。」「授業中のアクティビティを細かく点数化(50%)。残り50%は期末試験。」といった回答が得られ、実践者が各授業の目標に合わせて多様な評価を行っていることがわかりました。このように、実践者が行っている反転授業の工夫や課題を全体で共有することができました。

今後、新たに反転授業へ取り組む教員が増えることに期待し、ICT活用教育部門としても反転授業の実践をサポートしていきたいと思います。

(文責:高橋暁子)

概要

ポスター(PDF)

注記:武藤先生、森賀先生はポスターの掲示のみ

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